白鍵の剥がれ

新年の最初の修理は象牙鍵盤の剥がれでした。経年変化と過乾燥の影響で接着が弱くなったのが原因と思われます。剥がれかかっている物も一度外してから再接着します。象牙は変えのきかない材質のため、途中で割れたら大変です。

thuddmbnail_image1thsumbnail_image2

残っている接着を取り除き、再接着。2枚貼りの鍵盤なのでジョイント部分の僅かな段差を修正し、調整をし直して仕上げです。

thumbnail_image2thumbnail_image3

お気に入りCD③

今年も残りわずかになりましたが、最後は最近またよく聴いているベートーヴェンのソナタをご紹介させて頂きたいと思います。来年のサロン・コンサートの演目でもあるテンペストですが、このポリーニの演奏が特に激しく大嵐のようなのでとても気持ちが良いです。同じく収録されているワルトシュタインもとてもで爽快で、何か失敗して落ち込んだような時に聴くと気分爽快でスカッとしますよ。このワルトシュタインソナタが作曲された時にピアノの音域が大きく改良されたのも作品に大きく影響していると言われいて、ベートーヴェンがもし現代の7オクターブ以上のピアノで作曲したらどれほどダイナミックなピアノ・ソナタが生まれただろうと想像してしまいます。

download

ブロードウッドのオーバーホール

今回修理をさせて頂くピアノはジョン・ブロードウッドというイギリス製のピアノです。現行のパーツと企画が違う部分が多く、細かく測定しながら解体作業を行う事になりそうです。

thuytumbnail_image2thumbnail_image2

ブロードウッド社は歴史も古く、現在のペダルの特許を取得したりとピアノの発達にとても重要な発明をしています。ベートーベンもこのピアノを使いソナタを作曲しています。

thuuumbnail_image1thumbnail_image1

とりあえず今回は現状の確認と修理の方向性の打ち合わせということで、これから作業開始です。

アメリカでの技術研修

毎年夏に行われているアメリカでの研修に参加してきました。ペンシルベニア州のランカスターで開催され、現地まで成田からシカゴを経由して16時間ほどです。シカゴは何度も乗り継ぎで利用していますが、アメリカ国内でも有数の大型ハブ空港で毎回迷います。

thumbnail_imag

ランカスターという街はとても小さく、少し郊外に行くと現在でも昔ながらの生活スタイルで暮らしているアーミッシュという集落があるそうです。残念ながらそこまで観光できなかったのですが、今でも移動は馬車で基本的に電気を使わず自給自足しているとか。

th2thumbnail_image1

今回はヴォイシング系のクラスを多く受講しました。アメリカはハンマーに硬化剤を使ってから音作りをする文化なので、日本では聞いたことがなかったテクニックや工具などいろいろ新鮮な事が有りました。特に工具に関しては独自に開発したものなどとても興味深いものばかりでした。

thum1thumbnail_image3

余談ですが、何故か街の数箇所にピアノが置いてありました。散策してるときに3台発見しましたが、まだ他にもありそうな雰囲気でした。

thumbnail_image2