ハンマーヘッドの穴あけ

今回はアベルのハンマーヘッドを新たに交換しました。レンナー社製と異なり、
鍵盤の鉛調整の必要がない場合が多いのです。
ウッドはマホガニーの物を選びましたので、パワーがある分少しタッチが重くなるかも
しれません。この辺りはお客様の希望を聞きながら、後ほど調整することにします。

掘削面がささくれないように市販のキリの先端を研ぎだして使用します。
中音~低音にかけて、元々ついていたハンマーの角度を計測して
穴あけをしてゆきます。作業自体は準備が8割で、その後は単純作業
です。何事も準備は大切ですね。


この後、シャンクに新しいハンマーを植えつけてゆく作業になります。

 

鍵盤蓋のキズ補修

先日伺ったお客様より鍵盤蓋のキズ修理の依頼を頂きました。バーチの綺麗な外装ですが、お子様が小さい頃につけてしまった物や、いつの間にかできていた物など沢山ありました。
外装はポリエステルなので塗面の厚みは充分あり、表面を少し削り出して透明のポリをもって処理します。

ルーターで打痕をならし、ペーパーをあてて塗料がのりやすいように下準備します。
少量の使用ですが気温が高いと硬化剤の反応が早くなるため、分量に気をつけます。

艶出しの外装なので背景が写りこんでしまい、少し分かりにくいかもしれませんが、
研ぎ出しで仕上げました。

椅子の加工

先日、椅子の高さを調整幅よりも低くしたいとの問合せを頂きました。標準的なもので床から上面まで45センチなのですが、38センチくらいまで低くしたいとのことでした。
結果、4本の足を同じ高さにカットするのですが、分解できないタイプの椅子だったため
電動工具は使えません。高さを固定して少しずつ刃物でカットする方法をとりました。

 

切断面の塗料が傷つかないように注意して切断します。最後に角を軽くペーパーをあてて
仕上げて完了です。高さの均等は断面にフェルトと貼ることで補える程度の精度がでていました。

 

 

演奏する時、椅子の高さはとても重要なポイントになります。
奏者の好みに合わせた高さを提供するのも調律師の大切な仕事の一つです。