本年もありがとうございました

20151227_4065634皆様のおかげで本年度の営業も本日で無事に終了致しました。
来年度も更なる技術向上と、真摯に自分と向き合い精神を鍛えて行きたいと思います。

一昨年の思い出深い作業ですが、工房にフラりと立ち寄られたお客様が椅子の高さを調整可能な範囲より
低くしてほしいとの事でした。どのような椅子なのかその時は深く考えずお引き受けしたのですが、引き取った
椅子はドイツ製のコンサート用高級椅子!20数万円もする物でした!
社長と相談の上、引き受けたからにはやるしかない!という事になり緊張しながら椅子の足を均等に切り出して
低くする作業を行いました。社員として不謹慎ではありますが、万一失敗したらど~しようと思いながらも
一発勝負の作業をドキドキしながら楽しんでいる自分が居ました。
緊張と緩和のバランスをうまく取りながら、これからも頑張りたいと思います。

最後に毎年お世話になっているお客様、惜しみなくアドバイスをして下さる先輩方と同業者の方々、
来年もよろしくお願い致します。

S男

C7張弦修理~ダンパーフェルト交換~仕上げ調整 2

チューニングピンを少しづつ緩めて弦を全て取り外した段階です。
この後、饗盤やフレームなどの掃除をしてから新しく弦を張り替えます。
C7というセミコンサートタイプなので当たり前ですが、長いです。
脱弦した時に周囲の壁を傷つけないよう、もちろん自分も傷つかないよう気をつけました。

少し専門的なお話ですが、弦の張力による大きな負荷と経年変化によりピアノの饗盤や駒という木材パーツ
が沈むという事があります。その場合、弦圧がなくなり音が響かなくなったり調律の保持力が悪くなったりと
悪影響がでてしまうのでこういった解体作業に入る前には必ず状態を測定して、基準数値から大きく崩れている
ようであれば補修をします。

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ピアノと音楽史の雑談 其の2

金曜日はまた雑談を少し。
前回に引き続きピアノについてですが皆さん、グランドピアノにはいくつ位の部品が使われているか
想像できますか?演奏家のシビアな要求にも調整しだいで応えてくれる精密機械のようなカラクリは
約8千個の部品が使われています。

ピアノの心臓部であるアクション部に約6千個(88鍵分)その他の部分に約2千個使われています。

C7張弦修理~ダンパーフェルト交換~仕上げ調整 1

S男です。今年も残すところわずかになりましたが、年内に仕上げなければならない修理が大詰めです。
先月伺ったお客様のピアノが低音弦が錆と劣化により全く鳴らなくなっていました。
今回は全弦張り替えと内部アクション、ダンパーフェルト(止音部品)の交換修理です。

まず始めに古い弦の取り外し作業です。脱弦は全ての張力を少しづつ均等に緩めて行います。
一本あたり約90キログラムの張力がかかっているので鉄骨と饗盤に無理な負荷をかけないよう約230本の
チューニングピンを少しづつ緩めて行きます。

現時点でほぼ修理も終わり、あとは仕上げの段階ですが作業をフィードバックしてお伝えしたいと思います。

調律①

こんばんは(・∀・)

私たち調律師は文字通り「調律」という作業をメインに
仕事としているのですが、
ピアノの調律は実際どのような作業をして、
1台のピアノの音を整えてゆくのかはなかなか知られていないと思います。

調律師は絶対音感を必ず持っていて、
それを駆使する特殊な能力の持ち主の様に思われている事が多いのですが・・・
聴覚はいたって普通です(笑)

次回から一般的にはなかなか知られていない
ピアノ調律の方法をシリーズでお話しします。

ピアノと音楽史の雑談 其の1

金曜担当のS男です。

グランドピアノも国によって呼び方が異なります。
ドイツではハンマーフリューゲル(翼)
イタリアではピアノ・フォルテ・ア・コーダ(しっぽ)
フランスではピアノ・ア・ク(しっぽ)

いずれもあの形状から由来するものです。
グランドピアノという呼び方は1770年頃から英語圏の国で広まったとの事です。

ちなみに英語圏では縦型ピアノをアップライトではなくヴァーティカルと呼びます。

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実家のG3です。年末の大掃除の時に調律予定?