このところ続いた雨がようやく止みましたが、今日は暑さの厳しい日でした。この所鞄の整理が疎かになっていたので、掃除しました。工具鞄は調律師の個性がよく現れる持ち物だと思います。私は個人的に旅行鞄が好きなので、強引に中を改良して使用しています。重さに耐える様な作りではないのでかなりガタが来ておりますが、修理補強してまだまだ活用するつもりです。
これで明日も気持ちよく作業ができると思います。
こんにちは、いよいよ明日から12月で今年も後わずかという雰囲気になってまいりました。体調を崩さないように今月も頑張りたいと思います。
G2入荷しました。艶消し全塗装済、内部パーツはこれから交換します。倉庫から出たばかりのため、状態があまり良くありません。取り急ぎ、試弾のために鍵盤とダンパー調整をしてタッチをスムーズにする作業を行いました。艶出し黒塗装とは違う雰囲気の温かみのある外観です。音色は今後の調整と部品交換で変化しますが、柔らかさが特徴として出るピアノになるかと思います。
¥1.800.000(税別)
ショールームにその他多数グランドピアンを展示しておりますので、お気軽に試弾にいらして下さい。ご来店の際はコチラまで。
アメリカにピアノテクニシャンズギルト(PT G)という調律師協会があります。私も会員なのですが、日本の調律師協会とは特色が違うのがとても印象的です。常に新しいアイディアを模索していて、工具の加工や材料の研究にとても熱心だと感じます。とりわけ、調律の際にサイバーチューナーという電子チューナを用いる技術者が多いようです。(実技試験もサイバーチューナーで測定されました)とても精密に測定出来るようで、使いこなせれば興味深い実験が出来るのではないでしょうか。また、月に一度会報が送られて来るのですが、新しいアイディアの紹介やヒントなどが掲載されていてとても興味深いです。アメリカの技術者はとてもオープンで話好きな方が多く、とくに作業の時間短縮を重要視しているようです。まさに time is money精神ですね。
しばらく読む時間がなくて結構溜まっていた会報。週末は読書の秋です。
経年と使用により摩耗しきってしまったハンマーを整形して、音質を改善するファイリングという作業をおこないます。今回のハンマーはかなりの消耗具合のようです。
羊毛で作られているハンマーの表面を削り、新しい層を作りなおすことによって音量や音色を改善することが出来ます。ピアノはこの部品で弦を叩くことによって発音する楽器なので、ハンマーの健康状態は演奏に大きく影響してしまいす。
ご使用のピアノについてご質問などありましたら、お気軽にコチラまで。