ピアノ修理実例

ピアノを構成している部品は全体で約8000個、そのうちアクションという動作機構には約6000個の細かな部品が使われており、それらは経年により変化し使用によって摩耗します。その結果、ピアノ本来の響きが失われ弾き心地が悪くなってしまうため適切な時期に部品交換、修理が必要です。また、ピアノは内部で部品の不具合があってもすぐに音が出なくなるという事はあまりありません。しかし、その状態のまま使用を続けてしまうと他の部品にも悪影響を与え余計に修理箇所が増える場合があるため、その部品が限界を超えてしまう前に交換するのが最善です。ピアノはお手入れ次第で100年以上使えます。

弊社は、古くなったピアノを原状復帰するために修理するのではなく、お客様の大切なピアノをより良い状態にする事を業務理念としております。部分的な修理からオーバーホール、古いピアノや輸入ピアノも取り扱っておりますのでどのようなピアノでも修復できると自負しております。どうぞ安心して弊社に修理をお任せください。

修理実例

よくある修理の内容と各部品の機能の説明

フレンジコード

アップライトピアノに使用されている部品でハンマーの連打性とタッチコントロールを担っている箇所。この部品が切れると連打力の低下とppで音を出したくてもコントロールが出来ません。また、外れたスプリングが他の部品に接触して破損したり引っ掛かったりして動作不良を起こします。

金属部品のサビ処理

ピアノ内部に使われている金属部品は経年により表面がベタついたり錆が発生します。これらは部品の潤滑な動作の妨げになり、錆はフェルト部品を摩擦で削ってしまうので早めに処理をします。

ハンマー整形、交換

ハンマーフェルトは弦を叩いてピアノの音を出す重要な部品です。このフェルトの状態や質により音色が大きく変化します。経年によりハンマーの打弦点は弦によって溝が出来ます。これにより硬質な音と発音の鈍い音が混在し全体のバランスが揃わなくなります。そのため、弦溝を整形して除去するか極度に摩耗している場合は部品自体を全交換します。

張弦、響板フレーム塗装
                       

弦は錆や劣化により響きが悪くなっていきます。音の減衰も早くなり力強さが失われていきます。その場合は全弦交換及びオーバーホールを勧め致します。また、響板は弦の振動エネルギーを増幅するスピーカーの役割をしています。響板は過乾燥や湿気の影響を受けてひび割れを起こす場合があります。響板割れにより振動エネルギーが損なわれ、雑音を出す事があります。その場合は一度弦を全て外さないと修理出来ないため全弦交換とセットになります。また、このときにフレームも塗装すると仕上がりが綺麗です。

お問い合わせ

上記の内容はピアノ修理のほんの一部です。ピアノは設置してある環境や部品の消耗具合も演奏者により異なりますので詳しい修理内容とお見積りは実際にピアノを拝見してからご案内させて頂いております。

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